脳ドックの検査方法は主にMRIによるもの
脳ドックは最近注目されている健康診断です。
脳ドックを受診すると「隠れ脳梗塞」や「隠れ脳内出血」など通常の検診では見つけることが出来ない疾患を早期に発見することが出来ます。 働き盛りの方は知らず知らずのうちに、ストレスを溜めがちですので気が付いた時にはこういった症状が進行していた…というケースが多々あります。 こういった無自覚な症状や病気を進行させないためにも脳ドックは必要な定期検査なのです。
ちなみに脳ドックの検査方法は主にMRIによるものです、レントゲン写真やCTとは異なり放射線で行う訳ではありませんので無害で安全な検査です。 また、造影剤を使うこともありませんので、それに不安を持っている方でも安心して受けることが可能となっています。検査時間も30分程度しかかかりません。 検査内容はクリニックによっても異なるのですが、ここでは一般的に行われている脳ドックの内容について紹介します。
まずMRIですがこれは脳内をコンピュータで画像化することで、脳動脈硬化や脳梗塞などの無症状の疾患を発見することが出来ます。
次にMRAですが、頸部や脳内の主要な血管を撮影することによって、動脈瘤や血管閉塞などを発見することに繋がります。
更にTCDと呼ばれるものがあるのですが、これは頭蓋骨内の血管を撮影することで脳の動脈の狭窄性や閉塞性を調べることが出来ます。 その他にも頚動脈エコーや心電図、眼底検査、血液検査などを行いますが、コースで分別されていることがほとんどです。
自分で選んで検査を行ってもらっても良いですが、素人ではどの検査が有効的なのか分かりにくいと思いますので、設定されているコースを選択するのがおすすめです。
時間がない方であれば、最低限の検査だけを行う簡易脳ドッグもあります。
この簡易脳ドックはMRIとMRAの2種類のみになりますが、これだけでも無症状の疾患を発見できます。特に仕事や家事が忙しくて、なかなか検診にも行けない方にはおすすめです。
脳ドックに限らず定期的な健康チェックを!
費用としては3万円弱~10万円弱くらいで出来ますのでそれほど高額ではありませんので、時間がある方は全身の検査も一緒に行うとより安心できると思います。
以前は、脳の病気と言えば比較的男性に多かったのですが、最近では女性の社会進出も目覚しいためか女性の利用者も増えてきています。こういった脳の病気は症状が起こってからでは間に合わないこともありますのでとにかく早期発見が重要なのです。
限りある命で、ご家族をお持ちの方であれば、ご本人のためという事はもちろんですがそのご家族のためにも脳ドックを一度真剣に考えてみてはいかがでしょう。 全国のクリニックで、脳ドックが予約出来るサイトもありますので、スムーズに検査を行えると思います。
脳ドックに限らず人間ドックや定期検査は何かと不安が先に立って足が進まない方が多いと思いますが、大切なのはあなたが万が一こういった病気で倒れてしまった時に誰に迷惑をかけることになってしまうのかをしっかりと考え、定期的な健康チェックを行なうようにしてください。